ピアノだけで少し詞がついている曲がある。
後に「Forget-me-not」という曲を完成させるために尾崎の時間は残されているようなものだ。
納得がいかずに何度も詞を書き直しながら、一度ピアノで弾いてデモを作ってみてもメロディだけが残って、詞は完成しない。
いつものようにまだ出来上がっていないところは、歌えていない。
ソニースタジオの4階で尾崎は詞を書いている、逃げないように監視をするような形で須藤氏がいる。
締め切りまでの時間が迫っている中、伸ばせる時間などもうなかった。
全部で10曲と最初は考えていたが、このバラードの9曲目が恐らく最後の曲になるであろうということになる。
一種受験生のような緊張が彼らを包むんでいるような状況であると筆者は考える。