マザーの思いは書いたが、注目すべきはその対立する立場になるであろう、ソニーのこともある。
レコード会社にとってアーティストの離脱というものはすなわり減益を意味するし、これは業界内でも
「信義」の問題となってくる。
それまで一緒にやってきたレコード会社に対する裏切り行為であるわけである。
尾崎に関して言えば尾崎はCBSソニーのオーディションで見出されたという経緯もあれば、ソニーサイドとしては尾崎の離脱はおもしろくはない。
しかし以前にも述べたがレコード会社の移籍はアーティストの選択により決められる。
無理に決めてしまっても、そのレコード会社で活動している間にレコードを完成させることできなかったら?
歌えなくなってしまっては意味がない。
ここに2社の立場は違えど、双方尾崎を支えてきた者同士の取り合いが始まることになる。