1987年 4月22日
「街路樹」をフルオーケストラで完成させることはソラチの活躍により決定したが、フルオケのスコア書きは主に樫原氏が行った。
樫原氏の回想によればこの「街路樹」での制作で初めてフルオケを体験したと書かれているが当時付き合っていた女性とテーブルを挟んで大喧嘩をしながら仕上げた逸話を残している。
戦闘的なフレーズもはいってしまっているかもしれないと述べている。
余談ながら樫原氏はシャープペンシルでこのオケのスコアを書いたがそのシャープペンはその後も長く氏の愛用の大事な道具として使われている氏によれば価格は100円であったとか。
22日
フルオケの演奏者達が一斉にCBSソニー信濃町スタジオに集まった。
多くの関係者がこの録音を見学したが「圧巻」「壮観」の一言でその時の情景を示している。
尾崎は同じ頃、まだこの「街路樹」の詞に納得がいかずに机に座って詞を書き直していた。