ツアーには山場というものがある
いわゆるイベントのようなもの。
それがミュージシャンの度合いによっても異なってくる。
東京の日本青年館なのか渋谷公会堂なのか、日本武道館なのか?
大きな会場を指す事は間違いないようにも思う。
尾崎のこのTREES LINING A STREET にもそんな山場がある。
ツアー序盤には再び大阪球場のステージに立つ。
大阪球場ワンマンライブ、これは尾崎が十代で打ち立てた親しみにくい「伝説」のひとつにもうこの時数えられていたであろう。
19歳の尾崎は真夏の大阪球場に同じ十代の人間を26000人集めて満員にした。
そのライブを再現するかのように同じ大阪球場のステージに立とうとしている。
後年回想するようにこの大阪球場は尾崎にとって一種特別な思いがあったようであるがそれはまた後のことになりそうである。
余談ながらこの大阪球場公演のチケットは十代の時と同じく一気にチケットは完売した。