１９８７年 ５月下旬
詞と曲が大方できあがっている曲を手直しして、レコーディングが続く。
詞を書き直すようなことも多かった。
「ISM」という曲はその中でも数少ないロックナンバーだった。
「街路樹」から連なって録られてきた多くの曲たちもロックというものからは少しかけ離れていた。
ROCKというものに音楽的な定義を持ち出すことが間違いであることには違いないが・・・
「ISM」には「核」から連なってくるような詞が多い。
「愛」という詩は尾崎のつくる音楽には不可欠な言葉であり永遠のテーマであったように感じることができる。
「愛」「自由」「幸せ」といったとこであろうか。
しかしこの頃には「幸せ」というものを追求する詞はあまりない、むしろ‘どうすれば愛されるのか？‘というようなテーマが彼を追い詰めていたのかもしれない。
