1988年 7月上旬
・ISMという曲は昨年の5月に仮で録られたレコーディングでも録られていたがおそらくこの時期にこの曲も再び再録したのであろう・・・
前年に中断されたツアーではツアー中盤からアンコールで歌われる新曲がこの「・ISM」と「紙切れとバイブル」を交代させるように歌っていた。
この曲を完成後のインタビューで尾崎は少し語っているので抜粋してみる。
ーー・ISMこれもヘヴィーな曲ですね
「あんまりヘヴィーと考えるとヘヴィーになるから考えないようにして(笑)」
ー尾崎豊の特徴的なものをこの曲でも感じたんだけれど、君の事を愛すると言うんじゃなくて‘愛したい‘というフレーズがすごく多いんですよね
「ま、いろんな意味にとってもらえるとうれしいですね」
と語る。
・ISMというのは直訳では「主義」という意味になるが彼が一貫してテーマとして掲げてきた「愛」への一時的な答え・・愛し方がここで曲として表現されていたのではないかとも筆者は思う。
インタビューでも答えている通り、愛してほしいとか、愛すではなく、「愛したい」という詩はこの時期の尾崎らしいのかもしれない。