matagorou’s blog 尾崎豊 自由に生きられるかそして感動を得られるか

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開演前

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1987年 7月1日 茨城県民文化センター

開演の時間が迫ってきた。
10分前でも陽気な空気が漂っていたが、メンバーが先に楽屋を出てステージのほうへとスタッフ達に先導されていく。

尾崎は自分の楽屋に戻るとステージ用のシャツとジーンズに着替えると、ジャケットにそでを通す尾崎。
花束をもった尾崎は18時35分が過ぎた頃に楽屋から出てきた。

スタッフがライトでステージまで案内していくと、既にステージに出ていったバンドメンバーたちの登場で客席は沸き返っていた。

会場は熱を帯びていた、バラバラだったOZAKIコールは一体感を増してきた。
1年半の空白をうめるために尾崎はこれからステージに立つ。

割れそうな声が尾崎にも聞こえていた。
ステージにも出ていないのに彼を呼ぶ声は低く会館の中に響く。

18時40分。彼はステージの上手のくらがりに立ち、サングラスを外し空白の585日が、この瞬間に終わった。
客電がおち。尾崎・コールが観客にかわったとき彼はステージ横で、ステージに踏み出す前の一瞬の不動の中にいた。

尾崎と彼らのツアーは始まる。