京都から帰ってきた尾崎はその心境を素直に述べている。
収容人数が200人のところに400人が詰めかけてその十代の熱気は尾崎にも伝わってくる、ステージとなった。
しかし東京でもまだそんなに多くのコンサートをこなしてはいない尾崎にとってまだ指を折って数えれる範囲にはいっている、コンサートは都内じゃなくて京都での手作りコンサートであった。
京都の印象を尾崎はこう述べる。
「京都についた時はどこの街にも似たようなとこあるから、ああ、街に来たんだなってだけだったけど、そのうち話す言葉とか、まちの雰囲気だとか、人々の考え方とか、東京と違うところがなんとなく感じられて、少し淋しい気持ちになった。
果たして、わざわざ東京からやってきて、自分の気持ちを伝えたいっていったことがこの街で伝わるんだろうか考えてしまって」
と話を切る。