1984年7月21日 浦和教育会館
浦和の本番前尾崎は着くなり、楽屋で1冊の大学ノートとウォークマンを持ち出して、楽屋の隅でモクモクとペンを動かす。
メロディだけできた曲に詩をつけていた、
その間は30分ほどで、ペンを置いて書きなぐったページを乱暴にやぶって、ステージのほうにかけていく。
フォークギター1本でメンバーのーラスを受けてうたうこの曲、まだ名前すらない、尾崎の雑踏の中から見つけ出した曲であった。
「明るいのを作ってみた!」
それが尾崎の正直な気持ちであったようだ。
その曲については尾崎はタイトルを「バーガーショップ」と名づけているが、最初はロックナンバーというよりはフォークチックな曲であったようにも思えるが、同時期に登場するはずである「ドーナツショップ」の可能性もあるが、この時期には「誰かのクラクション」という仮題で「ドーナツいショップ」を製作していたので後の「Freeze Moon」こと
「バーガーショップ」ではないかと思う。
余談ながらこの浦和は尾崎の地元だ、客席の女の子に聞いてみれば
驚きの色を隠せないようであったという。