まったくもって書くことを忘れていたのだが尾崎はツアーの終る少し前1985年2月3日に引越しをした。
それまで朝霞の実家に住んでいたが1人暮らしを始めるために転居した。
この2月3日に尾崎は「坂の下に見えたあの街に」の詩にある通りアクセルをいっぱいにふみこみ、エンジン音高らかにひとり坂道を登って巣立っていった。
独り立ち、独立というものを筆者はまだ体験してない、恐らくこのままいけばまた先の話になっていくであろう。
しかし尾崎は19歳の2月の親の元を離れた。
重ねて見ることはないが尾崎の主張するひとつの孤独はここから生まれたのかもしれない。