1985年6月7日 新潟県民会館
回帰線ツアー新潟公演。
北陸をまわったライブの連続はここで一度終止符を打たれた。
タンクトップに擦り切れたジーンズで彼はこのライブを全うした。
私事ながらこの腕を振り上げたカットが教祖の象徴の一つになったのではないかと思えて仕方がないのだがこの85年の前半尾崎は全国を回り、「回帰線」発売によって爆発した人気に応えるべくツアーを回っている。
まさに絶頂期であったであろうが、マスコミや世論は彼をその路線へと推し進めてしまったのかもしれない。
「教祖」とい宗教的な名称を尾崎に与えたメディアというものはやはり尾崎の言動などがその道へと向かわせてしまったのではないかと筆者は思う。
尾崎自身は終生そう表現されるのを嫌った、あくまで自分はアーティストであると。
余談ながら新潟という地は尾崎に因縁深く、後にこの地で尾崎は色々と問題を起こすのだが、それはまだ先の話ということになりそうだ。
