matagorou’s blog 尾崎豊 自由に生きられるかそして感動を得られるか

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1985年8月25日 大阪球場
 
一時ホテルへ戻る者、などと本番までの時間は自由となった。
リハーサルが終わって、PM16時、尾崎は楽屋からノートの切れ端をもって、スタッフのいる会議室へと最後の打ち合わせを行う。
 
今日の演奏曲であるセットリストをツアー責任者の福田氏、本木氏、マネージャーの空田氏などと協議をする。
 
「エンディングはパターンを2つに分けよう、A、Bとして尾崎のコンディションと気持ちで判断すればいい、指示はその場で尾崎が出してくれ」
 
「わかりました」
と尾崎は短く切って、再び楽屋に戻っていく。
 
3時間という長いステージであるということはいつもと変わらない、しかしこの太陽の下2万人という大観衆を相手にするのは今までのステージのキャパシティを遥かに上回る、人数だ。
 
アンコールには曲を多く挙げ、選ぶ曲を自由にしておく、そんな配慮が尾崎の感情を幅広く自分でコントロールする意図があったのではないかと推測する。
 
楽屋に戻った尾崎はいつものように、逃げようとする日常の自分をステージへ持ち込もうとする。
開演時間は迫っている。