レコーディングが行われるまで、多くの時間を要したが、再び歌入れの作業は始まっている。
ライブでのアレンジも行いメンバーたちもこの「誰かのクラクション」の練習を始めたがツアーでやるかは未定だ。
秀逸なメロディーとわかり難い詩が散りばめられたこの曲はギタリストの今剛氏のギターがこの曲を際立って聴かせるような気もする。
街をテーマにしたと前にも書いているが、この曲には尾崎の街への疑問というものがよく書き綴られたものではないだろうかとも思う。
しかし作った尾崎は「疑問」というもので考えたこの曲についての思いを言い残している。
「僕には、疑問が大切です、だって答えなんてない、無数のクエスチョンの中で歌っていきたいから」
と述べている。
こんな言葉を残している尾崎は既になにか迷宮に迷い込んでしまっているのではないかと筆者は考えてしまう。
かすかに見えるのは、そのクエスチョンの中で溺れている尾崎の姿であったであろうと思う。