1985年 11月4日 山梨県民文化ホール
2日の休みを経て尾崎は山梨にきている。
即日移動で都内から中央線で山梨まで移動し、駅からはイベンターの車で15分ほど走るとコンサートを行う会館に到着する。
早い時間帯から入場を待つファンの作っている列を整理するスタッフの姿が少し懐かしく感じられる、風景もそこにはある。
初めて訪れる街へくると尾崎は最初に大勢の人の前で歌ったルイードでのことを思い出すという。
次第にコンサートの本数とキャパシティも増えて、これまできたことのない土地まで足を伸ばして精力的にコンサートツアーを組むまでになっているが、どこでもチケットをうまくさばけているかという話になれば、それは疑問でもある。
尾崎のこの山梨でのライブを皮切りにしばらく都内には帰らずこのまま東海地方へ南下してしばらくコンサート漬けの日々をおくることになる。
レコーディングを終えたばかりではあるが、喉の調子は良く、疲れも見せずにステージに立つ。
そんな日々を真夏に送ったが、また尾崎はその日常へと戻っていくのである。