matagorou’s blog 尾崎豊 自由に生きられるかそして感動を得られるか

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福岡国際センター アンコール

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1986年 1月1日 福岡国際センター

尾崎コールに応えると先にメンバーたちがステージへと戻っていく。
演奏はすぐに始まり、それと同時に尾崎はステージ中央で歌い出す、衣装も先ほどのジャケットは脱ぎ捨て、Tシャツとジーンズといういつものシンプルな姿になっている。

17曲目「Freeze Moon」
曲の中盤尾崎は語り出す。

「今夜こうして、みんあと一緒に夜をわかちあえたことを、本当にうれしく思います、どうもありがとう。」

「それじゃあ今夜もこうして俺と一緒に夜をプレイしている頼もしい仲間を紹介するぜ。」
といつものように、メンバーたちの紹介を始める。

「オン、ギター、鴇田靖ベイベー!」

「オン、サクソフォン、阿倍剛ベイベー!」

「オン、ピアノ、樫原伸彦ベイベー!」

「オン、ドラムス、吉浦芳一ベイベー!」

「オンベース、田口政人ベイベー!」

「オン、キーパー、松原博ベイベー!」

「オン、ギター、江口正祥ベイベー!」

「俺達、ハート・オブ・クラクション!」

「俺は自分に関わるすべてのについて誇りをもっていきたい、照明や、PAやローディーや今夜コンサートを行うために手伝ってくれた人や、すべてに心から感謝したい、本当にどうもありがとう。」

「そしてなによりも、今夜こうしてここに集まってくれたみんなを、みんなに心から感謝したいし、
みんなを俺の仲間クラクションって呼んでいいかい?」

そう言って両手を広げそれはまるで、詩に出てくる翼を広げるように、観客席を包むようにも見える。

「みんなが、自分の道を掴んで、俺の歌を忘れてしまう・・・ 全然意味がなくなってしまうときそんなときがくるまで俺は歌い続けていきたい。」

「そして、やがていつか、今夜こうして集まってくれたみんなすべてが笑えるときがくるまで、自分に自信をもつことや、自分に誇りをもつことや、自分の誇りを誇れるときがくるまで、俺は歌い続けていく。」

「そしてそれを心から祈っていきたい。」

いったいなんだったんだ、こんな暮らし、こんなリズム

きっとなにもかもが違う、なにもかもが違う

今夜こうして夢みたみたいに、俺は生きていたい、だからもっと速く、もっともっと輝くまで!

もっともっと、もっともっと、輝くまで俺たちは走り続けていかなければならないんだ

バーイ、バーイ、元気で・・

そう言って、尾崎はステージを去っていくと、後ろにいたメンバー達が前に出てきて演奏を行う。
まさにこの日の最後のロックナンバーを飾るに等しい曲である事を知らしめるかのような演出でもある。

曲が終るとまだ観客は尾崎を望む、尾崎コールを行う。
その手はすぐに効果があった。

すぐさま出てきたバンドメンバーたちは、すぐさま位置につくと、ピアノから始まる。
アンコール競淵鵐弌治隠原別棔ILOVEYOU」
安定した声と力強いボーカルに会場は包まれるがなにより、その声に魅了されている人々が多くいたことであろう。

休むことなくローディーがもってきた12弦ギターを肩にかけると、前奏を弾きだす。
19曲目「シェリー」

バンドの伴奏がはいってから、尾崎の声は少しかすれるがいつもとは違う、バックの演奏はグランピアノだけになり、尾崎は祈るようにそして語りかけるように観客に問いただすように歌う。

途中からまたギターのチューニングがおかしくなり始めると、尾崎は最後に声を振り絞って叫ぶ

シェリー俺は歌う、愛すべきものすべてに‘

そう叫ぶとバンドの演奏は極まり、曲は終る。