ライブハウスツアー 開始前まとめ

１９８４年　６月

えーツアーを始めたいと思います、日程はこんな感じですとマザーの福田氏が尾崎を含むメンバーに日程表のプリントを差し出して簡単に説明を終えたのは京都から帰ってきて間もない頃であった。

１９８４年　６月
１５日　札幌ペニーレイン

１７日　仙台モーニングムーン

２３日　名古屋ハートランド

２５日　大阪バナナホール

２６日　広島ウッディストリート

２８日　福岡ビブレホール

６月の半分近くを使って北は北海道から西は福岡と短期間ではあるが尾崎たち初の全国ツアーを行うことが決まった。

各ライブのことは上記の名前のリンクを辿っていただければ、閲覧することができるのでここでは各ライブの話は割愛させていただく。

各記事では触れなかったことをここにまとめて書いておく。
この初ツアーは予算の都合上車での移動となり、ハイエースロングに尾崎やＨＯＫメンバー、福田氏
本木氏、佐藤氏などが乗り込み。

４ｔ機材車の運転はご存知、後のレッドウォーリアーズのベース小川清史氏ことキヨシがローディーチーフを務めている。
キヨシの話は何度か書いているが年上しかいない環境で唯一尾崎と１歳違うだけと歳が近い関係で尾崎をサポートしたキヨシしか知らない尾崎の姿があったことであろう。

余談ながら尾崎はよくこの４ｔ機材車のほうにも乗って移動を行っていたことがあり、写真や映像も残っていることからキヨシとの関係は中々良好であったように思う。

ツアーの話に戻ると６月１３日の午後３時に東京を出発した尾崎たちは、仙台まで走り、移動そこからフェリーに乗って、札幌へと移動した。
その時の尾崎はウォークマンを話さず大学ノートになにかを書き込んでいた姿がメンバーたちから回想されている。

話は変わるが福田氏の目論見のひとつはこの車という密室の中、イヤでも一緒にいることによりバンドは尾崎を知り、尾崎はバンドからいろんなことを吸収していき両者の関係を急速に接近させることであったことは言うまでもないであろう。