1986年 10月 アップタウン
尾崎はアップタウンに引越してきていた。
‘アップタウンに移る頃にはNY生活にもけっこう慣れてきたし部屋もけっこう慣れてきていた‘
と回想している。
部屋はいいところが見つかった。
部屋も広く2LDKもあって広かったという。
ベットも2つあって、ダウンタウンに住んでいたホテルとは違って、入り口の前には守衛が立っている。
それだけで少しか尾崎は安心することもできたという。
アパートの近くにはコオリャンが経営する24時間のデリカテッセンがあった。
そこにインスタントラーメンが売っていたというが、尾崎曰くNYのラーメン屋の味は最低だったと述べている。
‘細くきった新聞紙みたいな味がするよ‘
と尾崎は言っている。
アップタウンがこれから尾崎がNYで過ごす最後の街になる。