1987年 2月28日 コニーアイランド
コニーアイランドに少し滞在して撮影を行う。
どこで写真を撮るかということも予定に組み込まれている。
ただ街を歩いて、ということは以前よりは少なくなってきていた。
まだ寒く吐く息が白いそんなことは日本と変わりがないが、尾崎はこれから活動を開始する。
尾崎豊再始動ともいうべきカットが必要であったが、撮っている際にはいい素材ができてもまだ決定はできなかった。
世間での尾崎の情報というものは乏しくまた限られていた。
そんな中彼が再び音楽活動を再開するということは彼の音楽を十代から聞いてきた人と昨年のフィルムコンサートを通じて知った人と形は違えど数多くいたことになる。
ファンの年齢も尾崎と同じように歳をとる、年下となったオーディエンスたちになにを伝えていくのかというのも尾崎にとってのこれからの課題であったように思える。