1987年 6月
リハーサルが進むなか、ツアーのために用意された曲は新曲から昔の曲まで20曲以上をレパートリーにしていた。
サウンドはよりロックンロールに近い音を意識しながらレコードで作られているポップな音を無視した形にもなっている。
1曲目を何の曲にするのか?
という話はツアー責任者の福田氏がまた決めたのであろうかと思う
ツアータイトルの「街路樹」が1曲目に選ばれるのに時間はかからなかった。
ここからの構成で2曲目には「LIFE」が続く。
3曲目に「DRIVING ALL NIGHT」
観客の知っている曲がステージで流れるまで開演してから10分以上は待たなければならない。
客の知っているナンバーで会場を温めていくのがロックンロールショーでもあるコンサートの基本的なあり方であるのではないかと思う。
特にやり直しの効かない一発勝負であるコンサートではその都度本気の姿を見せていかなければならないし失敗は許されるものではない。
序盤の盛り上がりがその後のコンサートを左右するのではないかとも思うが尾崎の場合は特別であったのか、彼がステージに現れるだけで観客たちは沸き返る。
なにを1曲目に歌うかは大きな問題ではなかったのかもしれない。