1988年 4月2日
仕事で尾崎は都内のマンションでサックス奏者の本多俊之氏に会っていた。
当時あらゆる噂が尾崎に対して充満していたと本多氏は回想しているが、その全てを超えるほどのパワーをピアノと声だけのテープは持っていた。 『いい歌手だなァ。』と素直に感じた。
デモテープはとっても素朴であったとも語っている。
アルバム一枚、一緒にやろうという話だったのだが、この話は結局流れてしまった。
本多氏は復帰作となる「太陽の破片」と「遠い空」のアレンジを手がけた。
余談ながら結局、彼は東京ドームコンサートにも参加することになるがそれはまだ先の話である。