余談ながら、彼らの食生活について触れたい。
筆者の文章や画の中では極力彼らが存在していたことを意識しており、たった１人の人間達が集まっていた一つの集団を描いていることをいつも忘れずにしている。
話は脇道へまたそれているが、メンバーたちは１日をほとんど、そのスタジオで過ごす、夕食をとってから、帰路にまたなにか食事をする、そんな毎日であったようだ。
時間との戦いの中でいろんなものに支えられたとは推察するが尾崎にってひとつ、時間を助けたものであるとすればそれはファーストフードであったであろう。
更に余談ながら尾崎にとってのファーストフードというのは、マクドナルドであった。
中でも気に入りはチーズバーガーで１０個近くその日に平らげたこともあった。
食事というのは人間のストレスや心身の気を紛らわしたり、もしくは少し気を楽にさせたりするような心理作用も当然あったろうし、人間とは生きていく中で多くのことを抱えていく宿命を背負っているとすれば、
この時の尾崎たちにとってもこの食事という行為は大切なものだったのではないだろうかと、この小さな挿話の中から筆者は拾い上げておきたいと思い、この話を書き出してみたいと思い書いてみたが、やや説教臭いものになってしまい、残念なところも拭えないのが正直なところでもある。
