1986年 11月
尾崎はレンタカーを借りて、NY郊外へ出かけた。
初めて走る道、驚いたことはNY郊外というのは全くの田舎で、店ひとつなかったことであったという。
彼は空腹をチョコレートでしのぎながら、雑然と生い茂る木々に包まれた道を走り続けながら時折尾崎は東名高速を思い出したという。
この頃から少し日本を懐かしがっていたのか、日本へ帰りたいだなんても考えはじめていた。
と尾崎は後に述べている。
フロントの女性に言われて、見たくなったNYの郊外の景色。
しかし彼女が言っていた時間を4時間ほど越えた頃、ようやくホテルに着いた。
特に何かがわるわけでもない、田舎の風景になら日本にならまだあるだろう。
開発から取り残されたような村がいくつかあるはずだ。
しかし尾崎はあえて異国の地でもその光景を見るためにその田舎まで1人でやってきた。
部屋にはいると持ってきた、ギターを弾いていた。
少し作曲がはかどった。