matagorou’s blog 尾崎豊 自由に生きられるかそして感動を得られるか

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ライブリハーサル

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1987年 6月下旬

スタジオでツアーメンバーとのツアーリハーサルが続く。
十代の頃の楽曲のアレンジはライブ用にロック色を強くしたものが多くなったが、新曲に関しての進行は難航していた。

「核」もそんな難航していた曲のひとつだった。

ブロックごとの小節数は決まっていなくて、バンド間でも特に決め事はなく、尾崎の歌と動きに追従するという即興アレンジが続いた。

別に彼から目くばせで合図がくるわけでもなく、メンバー全員が顔の表情と身体の動きに注目しながら楽器を構え、それぞれのフレーズを編み出していたというものであった。

結果としてライブでこの曲は曲自体に投影されている混沌としたイメージをライブでも映していく事になる。
曲中盤の語りの部分も尾崎には決まった言葉がなく、その都度の思いを吐き出すようなことになっていた。
「混沌」「迷い」言葉で表しても体では表現しきれないようなものが曲には出てきている。
その思いを尾崎はライブでもオーディエンスの目に映していくことになり、今の自分自身を見せるための手段として尾崎自身が選んだことであったのかもしれない。