matagorou’s blog 尾崎豊 自由に生きられるかそして感動を得られるか

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尾崎豊の軌跡を追う 十代編

代々木へ

ツアーが終って尾崎は代々木体育のライブを、行うその事実だけが残った。 チケットは2日間のものはすべて完売し、ファンはそのライブを待ち続けることになった。 2日のライブで3万人を動員することになる、尾崎は大阪球場であったような、胃の痛さの緊張…

岐阜市民文化会館

1985年 11月8日 岐阜市民文化会館 ライブ本番の尾崎は叫び続ける。 彼のホームグラウンドは東京という街であったが、幼少期を過ごした故郷でのライブではあったがその当時のことをファンたちが知るのは後年のことである。 高山市に住んでいる親族はラ…

岐阜での尾崎

1985年 11月8日 岐阜市民文化会館 豊橋から移動した尾崎はこの中部ツアー最後の地である、岐阜にきていた。 岐阜市民会館は、新幹線の駅がある羽島駅から北に少し行った、中心部である岐阜市にある。 また尾崎はツアーでくる、この初めての地でのライ…

豊橋勤労福祉会館

1985年11月7日 豊橋勤労福祉会館 1日の休みを経て尾崎は浜松からすぐ隣の愛知県豊橋市にきている。 豊橋という街を尾崎はツアーで訪れるのは初めてになる。 東海地方には尾崎の父母の生家などがあり、尾崎にも親しみのある地域となっている。 愛知県…

浜松市民会館

1985年11月5日 浜松市民会館 即日移動で南下した尾崎一行は静岡県浜松にいる。 浜松に訪れるのはこれで2度目になる。 リハーサルで会館内の間取りを確認すると、尾崎は設置されたピアノの前で「卒業」弾き始めてリハーサルを始める。 数時間後には本…

山梨県民文化ホール

1985年 11月4日 山梨県民文化ホール 2日の休みを経て尾崎は山梨にきている。 即日移動で都内から中央線で山梨まで移動し、駅からはイベンターの車で15分ほど走るとコンサートを行う会館に到着する。 早い時間帯から入場を待つファンの作っている列を整理する…

PATi-PATiでの告知

3枚目のアルバムの発売を知らせる告知が尾崎を取材している各雑誌に載っていた。 PATi-PATi、GB、B-PAS、宝島、ARENA37℃特に精力的に尾崎を取材していたのはPATi-PATi、GBの2つであった。 そのPATi-PATiに載った「壊れた扉から」発売を知らせる告知が載り…

宣伝シングル

全国のレコード店に配布されることになった宣伝用のシングルとして新曲の「路上のルール」と「失くした1/2」を収録したもので、やっと完成した尾崎のレコードを告知する動きが活発に展開している。 尾崎はツアーに出て、全国をまわる旅の最中にある。 そんな…

四日市市文化会館

1985年 11月1日 四日市文化会館 大阪球場でのライブを終え、間もなく始まった3rdアルバムのレコーディングが始まった、9月初め頃からすぐに 2ヶ月経ちメンバーチェンジと悪戦苦闘をしたレコード作りを終えたばかりの尾崎に休息はなく。 1日のイン…

三鷹にてゲネプロ

1985年10月29日、30日 三鷹市芸術文化センター すぐ目の前にツアー初日である11月1日が転がっている。 この2日を使って、ツアー開始前のゲネプロをこの三鷹芸術センターで行う。 ゲネプロというのは、本番とまったく同じ進行で進むリハーサル…

Forget-me-notについてその2

メロディーのきれいなバラードである「ILOVEYOU」、「OH MY LITTLE GIRL」とは少し違う、哀しみのあるバラードという仕上がりになっている。 作品としての詞の内容は十代の青年が既にその歳にして「恋愛」というものに絶望視しているような心情が綴られてい…

Forget-me-not について

詞が書けないという尾崎に対して、須藤氏はこの曲のオケテイクを聞いた際に、ひとつアドバイスをした。 「この曲って小さな花のイメージがあるよね、ジョン・レノンの「マインド・ゲーム」という曲にも ‘君の育むべき花は愛なんだ‘っていう歌詞があるけど、…

間に合うのか

時間を過ぎても帰ってこない、電話にも出ないまま、一晩明けてしまっった。 スタッフたちも落ち込んで、ブラブラしていた頃、スタジオの時計は朝の8時になろうとしていた。 世間の普通の労働者や学生は会社へ行くなり、学校へいくなりの変わらない生活の何…

家に帰りたい

時間は残されていないと何度もスタッフと尾崎が思い続けてきた毎日も終わりがきようとしている。 その予定されていた最終日というものがきた。 寝転んだり、座ったりしてペンを走らせている尾崎、何度書き直してもこの曲の詞の出来上がりはこの最終日まで続…

音楽の話

出たばかりのシングル「DRIVING ALL NIGHT」について尾崎はインタビュアーの平山氏と話をする。 「「DRIVING ALL NIGHT」はビートがほしくて作ったんだと」 と尾崎は語る。 自分がコンサートを行っていく中で盛り上げる曲が欲しかった、初期の頃にはないロッ…

シングル DRIVING ALL NIGHT

5thシングル オリコン 最高9位・売上8.8万枚。 アルバム発売前に先行シングルという形で発売された、ものであるが、収録されているものは同年に大阪球場で行われた、ライブテイクから2曲選曲された。 題名でもある「DRIVING ALL NIGHT」は未発表曲であるが…

スタジオリハーサル

1985年 10月24日 スタジオでのリハーサルも行わなければならない。 フラフラになりながら、新曲の譜面をもってマネージャーのソラチを伴ってはいってきた。 三鷹でゲネプロを行う旨と今後のスケジュールを渡されるメンバーたちは、以前渡された来月…

詞がない

ピアノだけで少し詞がついている曲がある。 後に「Forget-me-not」という曲を完成させるために尾崎の時間は残されているようなものだ。 納得がいかずに何度も詞を書き直しながら、一度ピアノで弾いてデモを作ってみてもメロディだけが残って、詞は完成しない…

ツアー会議2

レコーディングの合間を縫って、ツアーの会議に尾崎は出席する 主に話されたのは演奏する曲のことだ 最近録音した「彼」「路上のルール」をリストに挙げ、今まで演奏してきた「米軍キャンプ」、「Freeze Moon」なども演奏することを確認し合う、新メンバーと…

誰かのクラクション

「誰かのクラクション」という尾崎豊による初の詩集ともいうべき、クリップ集が出版された。 この本を出版するにあたって、尾崎と関係を築いた見城氏のことは以前触れたのでここでは割愛させていただく。 見城氏はこの後にも活字という出版業において尾崎と…

渋谷公会堂

1985年10月18日 渋谷公会堂 尾崎の事務所の先輩でもあり、この物語にも度々登場するバンドHOUND・DOG 彼らは尾崎が大阪球場公演を行った8月25日に7枚目のオリジナルアルバム「Spirits!」とシングル「ff」を発売。 9月15日に4月から始まっ…

路上のルールについてその2

もっと光が欲しいんだ、寒いんだとか、暑いんだとか複雑なことを叫んでいる。 そのためにこの「路上のルール」は1曲目に選ばれたと須藤氏は語る。 今まではすごい空腹感とまるで赤ん坊のように叫んでいた尾崎の1年と数ヶ月の生活はこのアルバムを作るまで…

路上のルールについて

路上のルールという曲が出来上がって、少なくともこのアルバムに収録される曲の多くには尾崎の 「喪失感」というものが強く押されたような形で出ることになった。 レコーディング後半に作られたこの曲はA面の1曲目となる。 尾崎はこの曲に関しては85年の…

失くした1/2についてその2

レコーディング時の歌入れの際に、 「やっぱり哀しいね」 という話を尾崎と須藤氏はしていた。 「ポップだねえ」 「うん、でも何か足りない」 と呟く尾崎であった。 最終的にこの曲のミックスダウンをやる前にアレンジャーの町支氏を呼んでコーラスを挿入し…

失くした1/2について

一番ポップかもしれないこの「失くした1/2」という曲も、タイトルを決めるのにいささか難渋した、相談相手の須藤氏はこのタイトルをつけるにあたって、問題意識をもってなにかに取り組んでいる尾崎に何かのヒントになればという思いでつけたと述べている。 …

誰かのクラクションについて 2

レコーディングが行われるまで、多くの時間を要したが、再び歌入れの作業は始まっている。 ライブでのアレンジも行いメンバーたちもこの「誰かのクラクション」の練習を始めたがツアーでやるかは未定だ。 秀逸なメロディーとわかり難い詩が散りばめられたこ…

誰かのクラクションについて

誰かのクラクションという名称というかそのものは、尾崎にとっても身近なフレーズであったと思う。 ‘そう誰かのクラクションが聞こえる‘ とも使われている通り、ラジオであったり、もしくは出版される初の著作物の題名であったりもした。 そんな中そのタイト…

頑張れ!!尾崎

以前大阪球場での尾崎のライブを酷評しながらも尾崎に期待という視線を送り続けた、音楽ライター、平山氏がレコーディング中の尾崎を訪問し、尾崎も多忙なスケジュールの中快く、取材に応えた。 主に取材の内容は現在進行しているレコーディングの話になるが…

尾崎はいない

尾崎はいないが、ツアーのことを含めた会議が行われた際に、今回のLTAというタイトルからわかるとおり、十代を締めくくることを考えた時に浮かんだのは「卒業」おいうナンバーであった。 ツアーの1曲目を決めるのは毎回のツアーを取り仕切っている福田氏…

名前などない

譜面とでもをスタジオに持ち込んですぐさま、アレンジ、レコーディング、ミックスダウン そうした作業を行っていく中、このアルバム製作も佳境にはいり、CBSソニーも現在の段階では最優先の問題とせざるをえない、状況になってきた。 ツアーバンドのハー…